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うすらとらりす。

shizuka36.exblog.jp

食卓まわり

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母だけが暮らす家は、

前よりもきちんと片付いていて、

庭の手入れもされていて、花瓶には紫陽花が生けてあった。

リビングは人間よりも、癌をわずらった犬が暮らしやすいように

工夫がされていた。

相変わらず、冷凍庫には苺の砂糖漬けのシャーベットがあり、

洋梨のコンフィチュールも美味しそうだった。

生きることが、食べること。

生きていることは、たくさん笑うこと。

粗食がイチバンで、この景色と、犬と猫と、

家族の集う食卓があれば。

とても、こころ豊かだと、母は教えてくれる。


このひとの子供でよかったと、会うたびに思ったりする。

ひとは少しずつ、老いとともに変わっていくだろうけど。

わたしたちは、ちいさな命でしかないから。

骨ばった犬の背中をなでながら、あと何回会えるだろうと思う。

お墓の話をしたら、母は火葬じゃなく、

普通に裏の畑とか、庭の木の下がいいんじゃない、という。

いままでのいきものが、みんなそうだったように。


そんな相談事を、知ってか知らぬか、犬は目をほそめて、

ふにゃ、っと笑った。

ほんとうにかわいいやつ、と顔をくしゃくしゃする母。
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by kind-of-blue6336 | 2011-06-19 14:45
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